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「いのちの授業」第15時限目
考古学者によると、縄文時代の人骨に筋萎縮症の成人男性や大腿骨を骨折しその後治療した老人男性のものが見つかっていて、このことは、周囲の人たちからケアを受けながら天寿を全うした縄文人が少なからずいたということを表しているのです。縄文時代の大命題は「命をつなぐこと」と考えられ、人口減少は集落の維持が難しくなることになるので、助けが必要な人に手を差し伸べることは特別なことではなく、当たり前な行為といえるのです。集落とは拡大家族であり、厳しい自然環境を生き抜いていくためには、適材適所で個々の能力を出し合うことが一番合理的な生き残り戦術だったのです。今注目のSDGsをとっくの昔に実践していたといえるのではないでしょうか。ここでいう「集落」を「地域」に置き換えて考える必要があると思います。
投稿日:
2025年10月4日
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