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「いのちの授業」第28時限目
「思い通りにならない」ことの一つで、最も大きなテーマは「自分の寿命」ではないでしょうか。瀬戸内寂聴さんが亡くなる直前に残した言葉は「あの世があるのかないのか、訊かれても答えられないが、近ごろようやく、死は無になるのではなく他界に移るような気がしてきた」とあります。仏教では、私たちは仏さまの国からこの世に生まれ、この世から仏さまの国に還るのだと言います。高見順さんが59歳で亡くなる直前に書いた詩「帰る旅」の中に『帰れるから旅は楽しいのであり、旅のさびしさを楽しめるのも、我が家へいつか戻れるからである。この旅(人生)は自然へ帰る旅である。帰るところがある旅だから、楽しくなくてはならないのだ。もうじき土に戻れるのだ』とあります。自分につながっている命は、過去を振り返ると、どこまでもつながっています。そのつながりが、自分の死で断ち切れるとは考えられません。寂聴さんが言うように「次の世界」があるはずです。
投稿日:
2026年2月10日
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