top of page

「いのちの授業」第36時限目
「死生観」という言葉をご存じでしょうか。百科事典には「死と生に対する見方をいう」とあります。この説明ですと、死と生を別々のものとしているように感じます。仏教では「死と生は一体」と考えます。このことを私は「死んだ後には、必ず次がある」と解釈しています。「終活」というと「死に方」を問題にしているように思います。自分の死を考えることは、死に方を考えるのではなく、死ぬまでの生き方を考えることだと思います。小説家の山本周五郎さんは「死ぬことは、この世から消えてなくなることではなく、その人間が生きていたという事実を証明するものなのだ。死は人間の一生に締めくくりをつけ、その生涯を完成させるものだ。消滅ではなく完成だ。どんな人間だって必ず死ぬ。人間は死ぬまでしか生きられない。だからこそ、人は与えられた人生を最後の最後まで精いっぱい生きなければいけないんだ」と言いました。これこそ「死生観」そのものではないでしょうか。
投稿日:
2026年5月1日
bottom of page